約30年続く大規模システムの、柔軟かつ迅速なリリースを実現するCI/CDの仕事

約30年続く大規模システムの、柔軟かつ迅速なリリースを実現するCI/CDの仕事

2025.08.14
キャリア「はたらく」を楽しくHRテックはたらき方 エンジニア

今回お話しを伺ったのは、CI/CDグループのマネージャーを務める髙橋尚也さんです。Works Human Intelligence(以下、WHI)のCI/CDの仕事についてお話しいただきました。

髙橋 尚也 | Takahashi Naoya

2019年新卒入社後、開発部門へ配属される。従業員が通勤交通費申請、年末調整、給与系情報照会などをブラウザ上で実施することができる「COMPANY Web Service」の開発・保守を担当。2024年にCI/CDグループへ異動し、同グループのマネージャーを務める。。

1. 柔軟かつ迅速なリリースを実現する「COMPANY」におけるCI/CDの役割

自社製品の統合人事システム「COMPANY」は、日本の大手法人向けの製品で、人事管理、給与計算からタレントマネジメントまで企業の人事業務領域を広くカバーしている点が特長です。国内の大手法人(従業員数3,000名以上)の3社に1社(当社調べ)にご利用いただいており、「COMPANY」が管理する人事データ数は約540万人※にのぼります。約30年にわたって、バックオフィスのインフラとして企業を支えてきた製品です。

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「COMPANY」は、税や社会保険、働き方といった法制度改正など、お客様のビジネスを取り巻く環境の変化にも、柔軟かつ迅速なリリースで対応することが求められます。また、社会の変化やAIに代表される技術革新に合わせて、お客様に新しい価値を素早く提供する重要性は年々高まってきています。

現在「COMPANY」は、全てのプロダクトで一斉に不具合修正・機能追加をリリースしています。しかし、柔軟かつ迅速なリリースの実現には、各プロダクトがお互いのリリースに依存することなく、高速にリリースをするためのしくみが必要です。

CI/CDグループでは、新しい技術を取り入れて現状のCI/CDパイプラインの自動化をより高度にしたり、大規模なモノリスシステムを分割できる環境を整えながら、CI/CDパイプラインを含むリリースのしくみ自体の分割を進めることで、柔軟かつ迅速なリリースの実現を目指しています。

2. 長年の歴史を持つ大規模なシステムと向き合う難しさ

「COMPANY」は30年近くサービスを提供してきました。長い歴史のある製品であるがゆえに、技術的負債と真摯に向き合うことも必要です。そのため、品質を担保しながら、これだけ大規模な製品のリリースサイクルを速めることは、簡単なことではありません。

実現のためには、開発、SET(Software Engineer in Test)、QAチームとの連携が必要不可欠であり、多くのステークホルダーを巻き込みながら開発環境の構築に取り組む必要があります。技術的に難度が高い挑戦ですが、だからこそ面白く、やりがいも大きいです。

長い歴史を持つ「COMPANY」ですが、決して保守的ではなく、積極的に新しい技術を取り入れ、お客様に価値を届けるための取り組みを続けています。最新の技術を使って、これだけ大規模な製品の開発環境を改善できるのは、WHIならではだと思います。

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チームメンバーとミーティングをする髙橋さん(写真右)

3. 大切なのは、開発者やお客様の気持ちになって考えること

CI/CDを行う上で、今の開発体制やジョブのしくみに対して「この状態で開発をして、開発者はどういう気持ちになるだろう?ストレスじゃないかな?」「このリリース体制だと、お客様をやきもきさせてしまわないかな?」と、開発者やお客様の気持ちになって考えることを大切にしています。

たとえば、エンジニア視点だと「バグが起きたときに修正に数日かかってしまうのは仕方ない」と、思い込んでしまいがちです。しかし、お客様視点に立つと「この状態が続くと、お客様は困るだろう。」と気づくことができます。お客様や開発者といったステークホルダーの立場にたって、実際に困っていることを想像することで、改善点が出てくることもあります。

お客様に「COMPANY」の価値を届けるのはもちろんですが、開発環境を改善して、開発者の開発体験を向上させることもCI/CDグループの仕事です。周りの開発者のために開発環境を効率化したいという気持ちが持てる人、新しい技術を使った挑戦を積極的に推進したいと思える人は、WHIのCI/CDに向いていると思います。ぜひ、このような想いをお持ちの方と一緒に働きたいです。

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4. 「COMPANY」の開発体験が一番楽しいと思ってもらいたい

今年で入社7年目になりましたが、「COMPANY」に対する愛着が年々増していますし、やりたい、挑戦したいと思うことがまだまだたくさんあります。一緒に挑戦していて楽しいと思う先輩、同僚、後輩と一緒に、自分も成長をすることができました。

WHIには、様々な強みを持った人がいます。「COMPANY」への愛着が深く、もっとお客様にとって魅力的な製品にしていきたいという想いの強い人。技術レベルが物凄く高い人。問題解決能力が高い人。エンジニアリングにとどまらず、お客様の課題解決に対して、関係者を巻き込みながら迅速に仕事をしていく人。

WHIでは、こうした多様な強みを持つ人々と、多くのお客様のバックオフィス業務を支える、社会的に影響力の大きい仕事に取り組めます。それに加えて、リリースの最適化によって、柔軟かつ迅速にお客様へ価値を届ける環境づくりや、開発者体験を向上させる取り組みも継続していきたいと思います。

こうした取り組みを通じて、「COMPANY」の開発組織を「他社では得られないやりがいや成長を得られる開発環境だよね」と開発者が自信を持って言える、エンジニアにとっての「はたらくを楽しく」が詰まった環境にしたいです。その結果、お客様にとって価値のある機能を提供することで、お客様に喜んでもらえたら嬉しいなと思います。

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