
製品開発に携わりたかった
エンジニア T.T.

Profile
エンジニア T.T.
Product Div. Advanced Technology Dept.
⼊社年 2019年
入社後はCOMPANY Web Serviceの開発に従事し、開発環境の改善に携わる。2020年11月~2021年5月に育児休暇を取得した後、開発部門のDXを推進する部署へ。2022年に再度2か月の育児休暇取得。その後、生成AIの社内導入プロジェクトを主導し、研究開発部門にて活躍する。

学生時代に力を入れて取り組んだことと、WHIへの入社動機を教えてください。
子どもの頃からプログラミングで遊ぶのが好きで、高校時代から本格的にコードを学びました。この道を極めたいと思い、大学ではコンピュータの仕組みやプログラミング言語について、大学院では関数型プログラミングのプログラム検証について研究しました。また、プログラミングコンテストやセキュリティコンテストにも積極的に出場し、本選や決勝まで進出することができました。
大学院では国際学会に参加したり、論文を発表したりと研究活動に勤しんでいました。一方で、実社会でのソフトウェアへの解像度が低く、研究の方向性や意義が定まり切らないという課題を感じていたんです。そこで、企業でシステム開発に携わり、世の中の課題やニーズを把握すべきだと思い就職活動をはじめました。
自社開発の大規模なソフトウェアを保有している企業を軸に探していたところ、WHIと出会いました。大規模なソフトウェアだからこそ、より大きな社会課題に関わることができると考えました。また、研究内容を活かして、バグの発見をはじめとするソフトウェアの改善で貢献できそうだと思ったこと、そして研究開発職というポジションもあることに惹かれ、入社を決意しました。
生成AIを活用して社内の業務を変革する
現在の部署の使命やご自身の役割について教えてください。
生成AIを自社製品で活用するというミッションの基に、研究開発に取り組んでいます。画像や音楽など様々な分野の生成AIが発展していますが、その中でも活用しているのが大規模言語モデルです。システムやアプリに生成AIを組み込み、業務効率化を推進すると共に、WHIの持つ膨大なナレッジをAIの力で最大限に活用できるよう試行錯誤しています。具体的には、収集したナレッジをAIが解釈しやすいように整えて、そのデータベースを基にした検索エンジンをチューニング。そして、検索エンジン自体を生成AIが操作できるように学習させて、人間の質問に対して素早く最適な回答を提示する製品の開発を目指しています。

仕事で大切にしているのは、他人に代替されないポジションを見つけるための努力です。私はスペシャリスト志向で、仕事を通じて自分自身の能力を高め続けたいと考えています。学び、経験を積むことでできる仕事が増えていくと、チャレンジングな仕事にアサインされる可能性が高まり、さらに経験の幅を広げられるでしょう。このサイクルを回すことで、頼りになる唯一無二の存在になれると考えています。そのためにも、新しい技術も積極的に勉強して社内に共有したり、エンジニア向けブログ(Qiita)で発信したりと、アウトプットにも注力しています。ちなみに、こうした自己成長のための取り組みは、業務時間内に仕事として取り組むことが可能。個人の成長を積極的にサポートしてくれる、WHIならではの魅力と言えますね。
開発部門の働き方を変えるプロジェクトを主導

これまでのキャリアの中で、特に印象深い思い出を教えてください。
現在の仕事のきっかけにもなるのですが、社内に生成AIを導入するプロジェクトを主導したのが印象的ですね。ChatGPTが登場した時に、「これはすごいものが出てきたぞ」と衝撃を受けたんです。自分の業務に使ってみたいと思いすぐに上長へ相談したところ、社内でも活用しようということになり、プロジェクトが始動しました。そして、生成AIを導入するための基盤の作成からリスク検証、コスト試算まで主導して実施。リリース後の活用を見据えた事例集の作成やプレゼン、全社で利用してもらえるようにイベントの企画まで行いました。
生成AIを導入したことによって、特に開発部門での働き方が大きく変わりましたね。例えば、プログラミングで分からないことがあった際に生成AIに質問すると、アクションプランを提示してくれるので、スムーズに解決策へたどり着けるようになりました。また、ソースコードのテストも自動で行えるようになったため、テストコード作成時間が大幅に短縮されました。
現在では全社員の6~7割が生成AIのアプリを活用しており、自身の企画によって会社全体に変革を起こすことができたと感じています。このプロジェクトでの成果が評価され、2024年の初めには全社表彰でCEO賞もいただきました。多くの方々に評価されたことで、このうえない達成感を味わえましたね。
スキルを磨き、業界にも影響力を持つ人材へ
今後の目標やチャレンジしたいことについて教えてください。
WHIの製品は25年超の歴史があり、社会的にも非常に影響力の大きな製品となっています。そして、長年に渡り保守と成長を繰り返しているからこそ、ソースコードが複雑になっています。そうした状況の中で、開発スピードをより加速し、より変化に強い製品へと仕上げることを目的に、ソースコードを保守しやすい形に改善していきたいと考えています。
生成AIなどの力によってソースコード自体を整えていくのはもちろんですが、開発者自身も保守しやすいコードを意識して書くことも必要不可欠です。そのためにも、各部署が持つノウハウを共有し、エンジニア一人ひとりのスキルを上げられるよう貢献したいですね。

そして、中期的には「保守しやすいソースコードのことならこの人に聞こう」と思ってもらえるようなポジションを確立し、将来的には業界全体にも働きかけられるような人材へとステップアップするのが目標です。
一日の流れ
リモートワーク開始
早起きして静かなうちに作業
中休憩
息子を幼稚園に送る
システム開発
ソースコードを書いて開発を進める
チームミーティング
メンバーの困りごとを共有して解決
ミーティング
ステークホルダーと情報共有
中休憩
幼稚園のお迎え
レビュー
コードのレビューを実施