役職よりも「解決すべき課題」を。マネージャー職を離れ、最前線で製品パフォーマンスを最大化したエンジニアの決断

役職よりも「解決すべき課題」を。マネージャー職を離れ、最前線で製品パフォーマンスを最大化したエンジニアの決断

2026.06.03
「はたらく」を楽しくキャリアはたらき方イベント エンジニア

こんにちは!Works Human Intelligence(以下、WHI)の採用広報担当です。

WHIが提供する統合人事システム「COMPANY」。
多くの大手法人のお客様を支えるこの製品では、今後の成長性と堅牢性の強化を目的とした、システムアーキテクチャの改善が進められています。

今回お話を伺ったのは、その改善の過程で浮上した、極めて難度の高い技術的課題を突破し、「Great Intelligence Award 2026(GIA)」を受賞した開発部門のK.W.さん。K.W.さんは、マネージャーという職にありながら、自らその役職を離れ、エンジニアとしてこのプロジェクトの最前線に飛び込みました。。

自らの立場や役割に囚われず解決すべき大きな課題に挑んだK.W.さんに、挑戦の裏側を伺いました。
 

Profile

2016年に新卒でWHIへ入社。
タレントマネジメントや人事・給与領域のプロダクト開発を経験後、人事・給与領域製品の保守部門のマネージャーに就任。
その後、重要機能の技術的課題を解決するため、2025年の上期からタスクチームへ開発者として自ら参画。中核開発メンバーとしてわずか半年で劇的な機能改善を実現し、GIAを受賞した。

Great Intelligence Award(GIA)とは?

WHIグループの成長の源は、社員一人ひとりの「人智(Human Intelligence)」にあります。
GIAは、その年に最も卓越した人智を尽くし、功績を残した6名の社員に贈られる栄誉ある賞です。

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今回表彰の対象となったプロジェクトの内容を教えてください。

全社で推進しているシステムアーキテクチャの改善に伴って生じた、重要機能のパフォーマンス上のボトルネックを解消するというミッションに取り組みました。

堅牢性を高めるための基盤刷新を行う過程で、プロダクトの根幹となる重要機能の処理効率が大きく低下するという課題が判明しました。
私は、この技術的な課題を突破するため、従来当たり前だった処理方式の抜本的な見直しに取り組みました。
 

 

今回の受賞を聞いた時の率直な気持ちを教えてください。

率直にとても驚きました。
今回の開発は、お客様のご関心を引くような「新機能のリリース」ではありません。アーキテクチャ改善という大きな変化の中で、機能を正常に保ち、パフォーマンスを最適化するという、裏方の仕事でした。しかし、今回の課題解決は全社的にもお客様への提供価値が大きいと認識しており、それを評価していただけたのだと思います。
 

 

なぜ、マネージャーという立場を離れて、このプロジェクトに志願したのですか?

「システムアーキテクチャの改善プロジェクト」において、重要機能のパフォーマンス低下がボトルネックになっていました。歴代の担当者からも「解決は極めて困難」と言われるほど難度の高い課題でしたが、「この難局を乗り越えなければプロジェクトそのものが頓挫する」という強い危機感を抱き、当時の上司に相談しました。その結果、タスクチームが発足することとなり、私自身も、当時務めていたマネージャーという役職を自ら離れエンジニアとして参画しました。

 

具体的に、どのような点が「技術的な壁」だったのでしょうか?

大きく2つの高い壁がありました。

①アーキテクチャの刷新に伴う特性のギャップ
新しいアーキテクチャにした場合、従来の処理ロジックのままでは処理効率が大きく低下するという特性がありました。これを回避するため、どうロジックを最適化するか。既存の定石が通用しない挑戦でした。

②長年磨き上げられた重厚なコードとの対峙
修正箇所のロジックは、「COMPANY」が長年進化し続ける中で蓄積された膨大な業務ナレッジが反映されており、極めて緻密かつ多層的に構成されています。一箇所を動かせば全体に影響が及ぶ可能性がある、この「歴史ある重厚なコードベース」を正確に解きほぐし、一切の品質劣化なく新しい基盤に最適化した構造へと書き換える作業は極めて高難度なミッションでした。

 

プロジェクトの中で、最も苦しかったことを教えてください。

最初の3か月間、全く成果を出せなかったことです。
「自ら役職を降りて、不退転の決意で挑んだのに、もしこのまま結果が出せなかったら…」というプレッシャーは想像以上でした。小さな改善は積み重ねていたものの、メインの大きな課題に対しては、毎日ソースコードと睨み合っても解決の糸口が見えず、半年というタイムリミットだけが迫ってくる。あの暗闇の中でもがき続けた時期が、精神的に一番苦しかったです。

 

その「絶望的な壁」を突破できた要因は何だったのでしょうか?

要因は「課題の解像度を上げ続けること」と、「チームの執念と信頼」です。

現場で起きている遅延のリアルな実態をいち早く掴むため、関連するお客様からのお問い合わせにはすべて目を通すようにしました。また、タスクを極限まで細分化・可視化し、「仮説と検証」のサイクルを高速で回し続けました。

そして何より大きかったのは、チームの存在です。終盤は「なんとしてでも間に合わせる」という強い気持ちで、毎日2〜3時間のペアプログラミングを行いました。密な同期的コミュニケーションを徹底し、お互いの足りない部分を補い合い、得意な部分には頼り切る。完全に背中を預け合える強固なチームワーク(信頼)があったからこそ、成功まで辿り着けたのだと思います。

 

このプロジェクトが完了したことで、お客様や世の中には具体的にどのようなポジティブな変化が起きましたか?
 

「COMPANY」は、サービスレベル向上のため日頃からアーキテクチャの改善に取り組んでいます。
国内大手約1,200法人グループのお客様にご利用いただく、非常に影響力が大きな製品だからこそ、新機能のリリースから日々のパフォーマンス等、細部にまでこだわった開発をしています。

今回、この基盤刷新に伴って発生する「重要機能のパフォーマンス課題」を解決し、基盤刷新後もお客様が安心してシステムをご利用いただける状態を作ることができました。
 


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お話を伺い、K.W.さんは「自分の立場や役割といった枠組みに囚われず、自らが挑戦したい領域に手を挙げて挑む」というWHIの柔軟かつ裁量ある文化を、まさに体現されていると感じました。

もちろん、それは決して楽な道ではありません。部署や立場を離れ、出口の見えないプロジェクトに身を投じることには、相当なプレッシャーを伴ったはずです。

難度の高い課題に当事者意識を持って挑む社員に対し、会社は挑戦の機会と正当な評価を提供する。K.W.さんのGIA受賞は、そんなWHIならではの醍醐味を証明するものだと強く実感しました。

K.W.さん、貴重なお話をありがとうございました!

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